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人工中絶手術abortion
人工妊娠中絶をするかどうかお悩みの方へ
- 思いがけないタイミングで妊娠が発覚して困っている
- 産むか中絶するか迷っている
- 中絶についての正しい知識を知りたい
中絶についてお悩みのある方、産むかどうか決断をできない方は、できるだけ早めに大阪府八尾市の正木産婦人科までご相談ください。
中絶に関することは、なかなか相談しづらく一人で抱え込んでしまうものです。当院では、その方の不安に寄り添い、安全と健康を第一に考えてアドバイスいたします。
人工妊娠中絶とは?
人工妊娠中絶とは、人工的に妊娠を中断させる手術です。日本では、刑法や母体保護法などによって中絶が厳しく取り締まられており、決して簡単にできるものではありません。
人工妊娠中絶ができる時期と条件
現在、日本で中絶を行うことができる時期は「妊娠21週6日」までと決められています。また、人工妊娠中絶手術ができる条件として、「母体保護法」で以下のように定められています。
人工妊娠中絶ができる条件
· 妊娠の継続または分娩が身体的・経済的理由によって母体の健康を著しく害する恐れのあるもの
· 暴行もしくは脅迫によって、または抵抗もしくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
その他の条件
現在、人工妊娠中絶は「胎児の病気」を理由として行うことはできません。また、人工妊娠中絶手術を行う時には、本人と配偶者(パートナー、胎児の父親)の同意が必要です。
なお、どうしても配偶者などから同意が得られないこともあるかと思いますので、その際は遠慮なくご相談ください。
母体への影響は?
人工妊娠中絶手術を考える時、体への影響が心配になるのではないでしょうか?
人工妊娠中絶は、基本的には安全な手術であると考えていただいて問題ありません。手術の内容を聞くと大変というイメージがあるかもしれませんが、手術が終わってある程度の期間が過ぎれば、通常、妊娠前と同じような状態に戻ります。
生理は手術後およそ1ヶ月で来ることがほとんどです。なお、合併症や精神的な負担などによりホルモンバランスが崩れると、不妊になってしまうことがあります。少しでも気になることがある時は、すぐに当院へご相談ください。
合併症について
人工妊娠中絶手術の合併症には、次のようなものがあります。
遺残(いざん)
子宮の中に胎児や胎盤が残ってしまうことです。胎盤が残ると子宮が収縮できず、出血する可能性があります。場合によっては大量出血になることもあるため、注意が必要です。
子宮穿孔(しきゅうせんこう)
子宮に開いた穴(子宮穿孔)から細菌がお腹の中に漏れることで「腹膜炎」を発症することがあります。この場合、緊急手術が必要になります。
次の妊娠への影響は?
人工妊娠中絶手術を検討する中で、「妊娠しづらくなるのではないか?」「子宮を傷つけるので今後が心配」という声を多く耳にします。手術を行うことによる影響は、合併症が起こらなければ「影響がない」と言って良いでしょう。ただし、合併症がなくても複数回の中絶後に起こる癒着によって不妊の原因となることがあります。
患者様の心身のケアを大切に、患者様の健康を考えて寄り添う正木産婦人科では、人工妊娠中絶手術後も問題なく妊娠ができるよう丁寧に処置を行いますので、お気軽にご相談ください。
人工妊娠中絶手術の方法
中絶手術は、妊娠週数によって方法が異なります。当院では、妊娠12週未満の方に対応可能な「初期中絶手術」のみに対応しています。
妊娠12週未満で行われる手術
当院では、初期中絶手術である「子宮内容物除去術」による手術を行っています。12週を超えた場合には当院での対応が難しくなりますので、適切なアドバイスやご紹介をさせていただきますので、ご安心ください。
吸引法で手術を実施
吸引法は、吸引器を用いて子宮の内容物を吸い出すことで、中絶手術を行います。
これはWHO(世界保健機関)が推奨している安全性の高い手術の方法で、子宮穿孔などのリスクが低減させられると言われています。
手術後のケアについて
人工中絶手術は、体に大きな負担がかかることが避けられません。手術の後の体調管理やケアが重要です。
感染症に要注意
人工妊娠中絶手術の後に注意すべきことが、感染症です。手術後はどうしても体力が落ちており、免疫力も低下しています。術後1週間程度はできるだけ安静に過ごしたり、シャワー浴を心がけるなど、感染症のリスクを避けるよう心がけましょう。
痛みや出血が続く場合はすぐにご連絡を
手術後、生理痛のような痛みを感じたり、多めの出血や血の塊が出てきたりすることがあります。個人差はありますが、出血が3日以上止まらなかったり、痛み止めを飲んでも腹痛が治らなかったりする場合には、できるだけ早めに当院までご連絡ください。