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妊婦健診pregnant-checkup
妊婦健診とは?
妊婦健診は、妊娠期間中の健康状態や赤ちゃんの発育の把握、病気の早期発見のための健診です。
基本的には妊娠週数の経過とともに健診の間隔は短くなり、回数も増えます。
妊婦健診は必ず受けなければならず、妊娠・出産・育児に関する悩みや不安を医師や助産師に相談できる貴重な場でもあります。
より安心して素敵な妊娠期間を過ごすためにも、ぜひ有効活用してください。
妊婦健診のスケジュール
妊娠週数 | 基本的な検診 |
---|---|
妊娠8週 | 初期健診 |
妊娠12週まで | 定期健診(2週間ごと) |
妊娠12~24週まで | 定期健診(4週間ごと) |
妊娠24週ごろ | 中期健診 |
妊娠24週~ | 定期健診(2週間ごと) |
妊娠30週ごろ | 後期健診 |
※上記はあくまで目安にはなりますが、基本的にこのような間隔・スケジュールで検診を受けていただきます
妊婦健診の内容
毎回の健診時には以下の基本的な項目を測定するとともに、週数に合わせて適切な検査を行います。
· 血圧測定
· 体重測定
· 腹囲、子宮底長の測定
など
初回受診
生理の遅れ、つわりなどの妊娠の予兆を感じた場合や、妊娠検査薬を使って陽性反応が出た場合には、すぐに産婦人科に受診しましょう。
クリニック・病院での妊娠検査は、生理予定日の1週間後から受けることができます。
妊娠8週~11週の検査
妊娠8週~11週の基本的な検査項目と目的は以下の通りです(※)。
検査項目 | 目的 |
---|---|
尿検査 | 腎機能異常や糖尿病などの早期発見 |
血液型 | 輸血が必要になった時のための準備 |
不規則抗体スクリーニング | 輸血が必要になった時のための準備 不規則抗体(母体の血液の中に他人の赤血球を壊す抗体)があると輸血時に副作用の原因や胎盤を通過した血液が胎児の赤血球を壊してしまう可能性があるため |
貧血検査 | 貧血の早期発見、早期治療のため |
梅毒血清反応・B型肝炎抗原・C型肝炎抗体・HIV抗体 | 感染の早期発見、早期治療などを行い、赤ちゃんへの感染予防や早期治療へと役立てる |
風疹抗体 | 妊娠初期に風疹に感染すると胎児の聴力形成に障害を起こす可能性があるため、抗体がない場合は注意が必要 |
随時血糖 | 妊娠糖尿病の発見のため |
子宮頸部細胞診 | 子宮頸がんを確認するため |
超音波検査 | 赤ちゃんの大きさの計測により、妊娠週数や分娩予定日の正確な決定を行うため |
妊娠20週~23週の検査
妊娠20週~23週の基本的な検査項目と目的は以下の通りです(※)。
検査項目 | 目的 |
---|---|
尿検査 | 腎機能異常や糖尿病などの早期発見 |
羊水や胎盤の観察 | 臍帯や羊水量の異常、胎盤の形や位置異常を調べる |
胎児の大きさや形態の異常 | 推定胎児体重を計算し、胎児が順調に成長しているかを調べる |
妊娠24週~35週
妊娠24週~35週の基本的な検査項目と目的は以下の通りです(※)。
検査項目 | 目的 |
---|---|
尿検査 | 腎機能異常や糖尿病などの早期発見 |
貧血検査 | 貧血の早期発見と早期治療 |
糖負荷試験 | 妊娠糖尿病の早期発見 |
HTLV抗体 | HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染していると母乳を介して赤ちゃんに感染する可能性があるため、母乳育児の相談が必要 |
膣内クラミジア検査 | クラミジア感染の有無を調べ、母親と赤ちゃんの早期治療と感染予防に役立てる |
超音波検査 | 赤ちゃんの推定体重や羊水量を計測し、赤ちゃんの健康状態を確認する |
ドップラー検査 | 赤ちゃんの心音の速さやリズムなどを確認し赤ちゃんの健康状態を把握する |
※…お住まいの市町村により、妊婦健康診査費助成券に制約があったり、妊婦様や赤ちゃんの状況により一部検査時期が異なったりする場合があります
妊婦健診を受けない場合のリスク
妊婦検診を受けないことで様々なリスクが生じます。
以下では、妊婦健診を受けないことによる主な3つのリスクを紹介します。
周産期の胎児・新生児死亡率が上昇する
周産期死亡率とは、妊娠22週から生後7日未満の時期に死産となってしまった割合を表します。
妊婦健診を受けていない方の周産期死亡率は、妊婦健診を受けている方よりも多いとされています。
また、妊婦健診を受けていれば事前に処置を行うことで助かる命も多く、赤ちゃんの命を守るためにも妊婦健診は必要不可欠です。
合併症になりやすい
妊娠中は、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病のような妊娠時に特別かかりやすい病気などもあり、普段健康な方であっても気をつけなければなりません。
妊婦健診によって、病気を早期発見・早期治療を行えないと、悪化させてしまう場合や赤ちゃんにまで影響を及ぼすことがあります。
病院で受け入れを拒否される
妊婦健診を受けていないと感染症への感染の有無などがはっきりしません。
感染症の中には、血液感染を起こすものもあり、妊婦様や赤ちゃんだけでなく、医療従事者にも感染リスクが伴います。
そのため、妊婦健診を受けていない方は、病院での受け入れを拒否される可能性があります。
助産師による妊婦健診
当院では助産師外来(要予約)を行っております。
助産師がお悩みや不安の解消、出産や育児のご準備のお手伝いなど、お一人おひとりに寄り添いサポートいたします。
ご希望の方は是非、ご相談ください。